新着情報
2017.09.04
「第50回現代書作家協会展」
現代書作家協会は昭和43年1月に武士桑風先生など6名の前衛書家を中心に設立されています。設立の大命題は「現代書の創造」である。その理念は、文字性を第一とせず、点、線の軌跡、形体の妙、空間との調和を通して内的世界を表現し、幅広い造形美を目指すものでした。以来、武士桑風先生の提唱する「それぞれに作家たれ」の意識のもとに、活動を続けています。一方で、書の古典を研鑽し習得することが現代書を含む全ての書の原点であるとの信念に基づき、中国、日本の古典の臨書に力を注いでおります。
第1回現代臨書展を設立の昭和43年に開催、各分野から76種の指定碑法帖として毎年公募展を開催してきた。この度50回展を迎える記念すべき節目の年に、新しく国立新美術館で、現代書、臨書の両部門を一堂に展示し、多くの参観者で賑わった。新美術館の美しい壁面に展示された作品は照明の良さも加わり輝いていたと感じました。特に臨書部門は、小、中学生の参加もあり、明るい未来を感じさせるものがありました。白玄会からは、現代書部門に5名が出品し、協会賞を坂巻鶴容氏が受賞、奨励賞を岡部子燕氏が受賞した。3階で開催された授賞式には、全国から多くの入賞者が集合し、厳粛な授賞式となった。白玄会は臨書部への出品はしていないが、来年は参加してみたい気持ちになりました。新会長の斎藤華秀先生のリーダーとしての魅力を感じて清々しい思いであった。
(関口鶴情)